「ノーベル平和賞」とか「人権」とか「民主化」と言うと言葉の上ではきれいだが、その裏ではさまざまな人間の政治的な思いが渦巻いている。聞くところによると、オバマはAPECでの訪日中、神奈川県内のある都市を訪れる予定だという。そんな時間があるのなら、日帰りでいいから広島に来てもう一度核廃絶をアピールすればいい。そうしないのは、オバマが「平和」や「核の廃絶」を政治的に利用している何よりの証拠である。
それが悪いと言っているのではない。たまたまこのノーベル賞サミットでは、関係するあらゆる人たちのあらゆる「政治的な思惑」を客観的に見ることができた。歌舞伎町で22年間ありとあらゆる「政治的な思惑」と付き合って来た私に言わせれば、それは人間にとって一種の本能のようなもの。セックスほど気持ちよくはないが、決してなくすことはできない。
表の世界には必ず裏があるが、人間は裏の世界と付き合わずにはいられない――。
私は以前、あまり裏の世界と深く付き合いすぎて彼らに監禁されたことがある。もちろん、「監禁歴」では大先輩の劉暁波にはかなわないが(笑)。
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