Saturday, October 17, 2009

川上和久

政治において、統治にたずさわっている人間を魅力あるものとして提示するためのミランダを、ミリアムは七つあげている。
  1. 記念日および記憶に残されるべき時代
  2. 公共の場所および記念碑的な道具立て
  3. 音楽と歌曲
  4. 旗、装飾品、彫像、制服などの芸術的デザイン
  5. 物語と歴史
  6. 念入りに仕組まれた儀式
  7. 更新・演説・音楽などをともなった大衆示威的行為
このようにしてみると、今日残っている文化的遺産の多くが、権力者によるミランダなどの情報操作の産物であることがわかる。
  ---
クレデンダは、権力による統治を合法的に具現化するものとなる。クレデンダによる作用は、統治に対する尊敬、服従、自己犠牲、合理性の独占のための諸原理として作用するといわれている。法典はその代表的なものであろう。

No comments:

Post a Comment