Tuesday, February 5, 2013

竹中平蔵

日本は企業の競争力がすごく弱くなっています。かつて日本の競争力のランキングは1位とか2位だったのが、今は20位とか低いランキングになっています。企業には自由に創意工夫を発揮してもらわないといけないのに、その自由がどんどんなくなっている。
世界銀行の出した企業の自由度に関するランキングで日本は2000年に40位でした。規制改革して2006年の小泉内閣から安倍内閣にバトンタッチするころは28位になりましたが、行きすぎた規制緩和だとわあわあ言いだして、今は47位です。台湾や韓国より下です。ここを根本的に変えていくということが一番大事です。
(企業の自由度とはどういうものですか?)
例えば、私たちが株式会社をつくって農業を始めようとしても、厳しい条件があって自由にはできないんですよ。10年間議論して一応できるようにはなりましたが、上場はできないんです。
(他にも、再生医療製品の承認期間で韓国が1年9か月のところを日本では7年もかかるという。)
これを早めましょうというと、日本ではすぐ安全はどうでもいいのかといった極端な議論になる。安全はもちろん大切だが、世界の常識から考えてかけ離れていませんかということです。

(sk) この人は、ランキングがずっと下の南アフリカや、ずっとずっと下の中国、ロシア、ブラジル、インドといった国々が、規制緩和などせずにどんどん成長しているのを、どう説明するのだろう。スイス、フランス、オランダ、ベルギー、オーストリアといった国々も、日本よりランキングが低いけれど、そんなに問題はなさそうだし、ランキングが上の国々の経済が青息吐息だっていう現実は、目に入らないのだろうか。

1 comment:

  1. 「中小企業向けの融資を助成するような規制はエッセンシャルだと思います。国内の産業を守るのは政治家の義務です。規制は雇用を奪うといいますが、規制が雇用を創りだすことを認めないのですか?」

    なんて言おうものなら、

    「規制緩和で既得権を失う人たちが、私のことを憎いと思って、そういう感情的なレッテルを無理矢理貼っている。これは抵抗勢力の常套手段です」

    っていう常套手段で言い逃れるのだろうか。

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