日本では工芸を、高度な技巧による美しさを尊ぶもの、民衆の用が生んだ風土的なもの、伝統の継承と産業としての振興を目的としたものなど、主たる特性ごとに「伝統工芸」「民芸」「伝統的工芸品」などと呼んで領域化をしています。工芸を表現する言葉が多いということは、それに応じた多様な受止め方と価値観があるということではありますが……。
私たちは、素材を吟味し“手”を中心にして作られ、生活と密接なつながりを持つ良質な暮らしの道具を、広く“クラフト”と総称し、領域を超えた理念として位置づけています。
それがどんなモノかは、私たち“クラフト・センター・ジャパン(CCJ)”が選び、Webや展示会を通してご紹介するモノを、見て、触れて、使ってみることでご理解いただくのがベストであると考えます。
日本には木、竹、漆、土、鉄、ガラス……など、多様な素材から優れた暮らしの道具を創り出す作り手が沢山存在しますが、作られたモノを使い手のところへ届けるための流通システムが上手く育っていません。どこで、誰が、どんなモノを作っているかの情報も行き渡っていません。
クラフト・センター・ジャパン(CCJ)は、優れたクラフト製品を選定し,作り手と使い手、そしてその間を取りもつ売り手に、適切な情報と出会いの場を提供する全国規模のシステムを構築し,運営して行こうと準備しています。完成するには時間を要しますが、充分基礎を固めて大きく育てていきたいと。
クラフト・センター・ジャパン(CCJ)
ReplyDeletehttp://www.craftcenterjapan.jp/
「クラフト」とは、手仕事によって生み出された日用品のこと。
見本市に参加する作り手は様々。代々続く老舗から若手のクラフト作家、
プロダクトデザイナー、産地問屋、町工場など、日本国内でクラフトの製造販売にたずさわる人たちです。
手仕事で作られた日用品は、大量生産ができません。
それゆえに出会いが大切だと考えます。
誠実な作り手と、見る眼のある結び手 、暮らしを大切にする使い手。
三者がうまくむすびついたとき、クラフトは暮らしの中に浸透し、私たちをより豊かに変えてくれます。
CCJクラフト見本市
2013年2月7日-9日
自由学園 明日館