Sunday, August 12, 2012

松原覚樹

「忙しい! 忙しい!」と、現代人は悲鳴をあげています。その多忙のあまり、大切な自分をどこかに置き忘れて、「自分がわからない」と、うろたえています。
この行方不明の自分自身を捕らまえて、自分が自分に成り切る教えが、「禅」です。そして、この教えを知識(knowledge)でなく知恵(wisdom)として体験するのが、「坐禅」です。日本詩人の宮沢章二さんに、「坐禅を組む」の詩があります。
   坐禅を組んで、私が得るのは
   名づけがたいあるもの
   人には語り得ないあるもの
   夜明けの光にも似た さわやかなもの
いかがでしょうか。ご一緒に禅を学んで、もう一人の自分に出会い、坐禅を組んでさわやかな人生を創造して、価値ある生き方を営もうではありませんか。

1 comment:

  1. 大悲山 佛母寺

    http://www.butsumoji.com/

    仏教寺院としては、儀式法要のみに偏ることなく、壇信徒に対して判り易く法を説き、仏教の教えを日常の生活に生かして頂くよう、また、全ての人々の心とからだの平穏、無事、癒し、安心と、平和社会の実現を願って、広く布教しています。物質編重、心不在になりがちな、混迷極める現代社会において、今、いちばん求められているものは、一人ひとりにとってのよりどころと平和なる社会の実現ではないでしょうか。

    また、私たちは、国際化、グローバリゼーション、高度情報社会が急激に進みつつある21世紀を生きています。この新世紀においては、世界は一つでつながっています。例えば、アジアと米国は、太平洋によって隔てられているのではなく太平洋によってつながっています。政治、経済、社会、宗教を考えたとき、10年前でさえ、この考えはまだ十分に浸透していませんでした。世界にみられる様々な問題は、宗教、伝統、文化的な違いから引き起こされる場合が多いといえますが、もはやこうした特定の価値観に固執すべき時代ではありません。むしろ、私たちは「地球の一員」という意識を持つべきです。このグローバル化が進む国際社会においては、これからの時代の新たな仏教布教のかたちとして、学術研究・学問の果たす役割がますます重要視になるでしょう。人類・文化の相互理解と世界平和の確立は、学問を通して得られる、多様性を尊重する姿勢、そして異文化間の交流・相互理解の促進を抜きにしては考えられなくなっています。今後、国際的な教育活動の発展はますますその必要性を増し、これは21世紀における新たな時代のニーズにあった、重要な布教スタイルになると思います。佛母寺は、日本だけでなく世界へ向けて日本仏教を発信しています。そして当寺は世界に向かう仏教の発信地として広く活動していきます。

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