113号事件勝田清孝は、2000年11月30日、死刑執行されました。確定死刑囚でしたから、この日の来ることは私なりに覚悟して
一日一日過ごしてきたつもりですが、現実のこととなってみますと、何の準備もなく生木を裂かれたのに等しい思いがしています。
確かに勝田自身も遺書で申しますように、犯した罪を思えば致し方ないとも思い直すのですが、13年間ともに生きるなかで----
最高裁判決(1997年1月17日)までは友人として、その後は姉弟として----人間的な、実に人間的な勝田清孝を実感してまいりました。
「僕は、嬉しいことは、常人の何倍も嬉しいと感じる。悲しいことは、何倍も悲しいと感じる。感受性は、常人の何倍も強いと思うのです」
と、清孝自身言ったことがあります。
教誨師さんも「私が立ち会った中で、もっとも人間らしかった。人間というものを、感じさせてくれた」と述懐されました。
『勝田清孝の真実』
ReplyDelete来栖宥子著
恒友出版刊
1994年 1月17日 最高裁上告棄却 藤原家へ入籍
2000年11月30日 帰天(名古屋拘置所に於いて刑死)
来栖 宥子
立教大学 文学部 英米文学科 卒業
カトリックで受洗
http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/kiyotaka/