Sunday, August 15, 2010

辻井喬

丸山眞男さんは敗戦のとき「これで日本は民主主義になる、何年かしたら自分で判断できる大衆が生まれ、日本の社会も政治も合理的に動いていくはずだ」と考えていた。ところが、実際には何年経っても、自分の考えで世の中や政治に対する態度を判断して、投票先を決めることのできる大衆は生まれてこなかった。これは私の解釈ですが、「どうして日本では自立した大衆が生まれてこなかったのか」というのが、彼にとっては大きな悩みだったと思います。

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