Sunday, October 21, 2012

大柴ひさみ



オバマキャンペーンは、もの凄い勢いで変化する現在の「マーケティング&コミュニケーションのパラダイムシフト」に戦略的に対応して、成功した稀有な事例です。私も含めてオバマ候補者にインスパイアされた何百万というブロガーやソーシャルネットワーカーは、「彼らが気にかけているコト」を仲間と共有すべくUGCを創出し、ソーシャルメディアを通じて増幅し続けていきました。「I」ではなく「We & You」という「Peer(仲間)」の視点で、有権者1人1人に直接語りかけたオバマキャンペーン。リアルタイムで進行する大統領選の醍醐味とマーケティングの観点から見たキャンペーン分析は、他では読めないユニークなものです。

2 comments:

  1. YouTube時代の大統領選挙

    by 大柴ひさみ

    http://www.tokyu-agc.co.jp/business/youtube/index.html

    ブログを書き続けるには、自分が心からインスパイアされて「気にかけるコト」を他の人たちと共有したいという欲求が必要です。2007年2月4日「オバマさんが大統領になるかも」というタイトルで、初めてオバマ大統領候補者のことをエントリした時、私の心の中で、何かが「スパークした」ようです。その後2年半が経過し、今でもブログでオバマウォッチを続けている私は、日本では見えにくい「本音の米国の空気」を伝えたく、私の驚きや感動さらに周囲を見ながら考えたことを中心にエントリしています。

2008年11月4日米国は、Barack Hussein Obama(バラク・フセイン・オバマ)という名前の候補者を44代の大統領に選びました。あの時点では、誰もが「この大恐慌以来のグローバルな経済危機」の複雑を予想していませんでした。ただし結果としては、複雑な難問に敢然と取り組む新しいタイプのリーダーオバマ大統領を選んだことを、つくづく幸運であったと実感しています。 

オバマキャンペーンは、もの凄い勢いで変化する現在の「マーケティング&コミュニケーションのパラダイムシフト」に戦略的に対応して、成功した稀有な事例です。私も含めてオバマ候補者にインスパイアされた何百万というブロガーやソーシャルネットワーカーは、「彼らが気にかけているコト」を仲間と共有すべくUGCを創出し、ソーシャルメディアを通じて増幅し続けていきました。本書は、「I」ではなく「We & You」という「Peer(仲間)」の視点で、有権者1人1人に直接語りかけたオバマキャンペーンを、米国在住の日本人生活者およびマーケター立場から綴ったブログの書籍化です。リアルタイムで進行する大統領選の醍醐味とマーケティングの観点から見たキャンペーン分析は、他では読めないユニークなものです。是非読んでコメントをお寄せください。

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  2. 2007年2月ー2008年5月

    http://www.tokyu-agc.co.jp/business/youtube/image/youtube01.pdf

    オバマキャンペーンは、政治の歴史を塗り替 えていると実感します。おとといのオレゴン州のポートランドに 7 万 5000 人が集まった写真が、いみじくもすべてを物語っていますが、今、米国では「Obama Revolution (オバマ革命)」とも言うべき現象が進行中で、「政治がセクシー」になっ ています。何百万人の人々が新たに民主党に登録して、政治に参加しようと強く望ん でいます。これは、長い間の政治や政治家不信といったシニカルな態度の人たちの情 熱に火をつけて、年齢・性別・人種を超えて、みんなが参加すべく、すでに行動を起 しています。クリントンとオバマの長い闘いは、リアリティ TV 以上に多くのドラマ を生んでおり、毎日新しい何かを期待して、多くの人々の目をレースに釘付けにして います。

    オバマは、19 日にモンタナにあるインディアン居留区を訪れて、Crow Nation と
    呼ばれるネイティブアメリカンの部族から、新たな名前をもらいました。
    「Barack Black Eagle(バラク・ブラック・イーグル)」です。この部族の「Hartford & Mary Black Eagle」という名前の夫婦が、彼の新たな両親となり、彼にネイティ
    ブアメリカンの「ブラックイーグル(黒い鷲)」という名前を授けました。 オバマは、米国の歴史の中で迫害・無視され続けてきた「Native Americans(ネ イティブアメリカン)」を、「the First Americans(最初のアメリカ人)」と呼んで、 インディアン居留区の問題への取り組みを、真剣に親身になって語っています。イン ディアン居留区へ 2 回も訪問することは、従来の大統領候補では考えにくいことで、 オバマのアメリカへの視線の違いを感じます。

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