Monday, January 28, 2013

中村正

・・・ しかし、2011年3月、『世界の労働』最終号で背景・経緯を述べたように、ILO協会は公益法人に対する一般的批判の強まる中で、財政的支援を絶たれ、自主的収入努力の道も否定されて、残念・無念2011年4月30日を以て60年の歴史を閉じることになってしまった。新しいILO協会の基石にと思った本書は、消え去ったILO協会の遺跡、そして私の社会人人生の遺言となってしまった。

3 comments:

  1. hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/3344/3288/71562729

    中村正『ガイドブックILO国際労働基準』
    標記の冊子をお送りいただきました。ありがとうございます。

    ・・・

    と、いつもと変わらぬ謝辞をここに書くだけでは済まされないでしょうね。

    なぜなら、この本の刊行元の日本ILO協会は、去る4月30日を以て解散させられてしまっているからです。労働組合が選挙で一生懸命応援して成立したはずの政権の手によって、そんな団体は要らないと潰されてしまったからです。

    「りべらる」なみなさんが熱狂的に待ち望んでおられた民主党政権にとっては、こういうILOの国際労働基準を労働者に、企業に、そしてすべての国民に啓発するというようなことは、潰すべき「無駄」の最たるものだったのでしょうね(微苦笑)としか言えませんが。

    この本の奧付けを見ると、2011年4月30日発行とあります。

    無駄だと言われて潰された日本ILO協会の最後の刊行物というわけです。

    中身は、中村正さんが同協会の今は亡き月刊誌『世界の労働』に連載したものに大幅に加筆修正したもので、第Ⅰ部が「ILOの歴史と機構」、第Ⅱ部が「ILO国際基準」です。まあ、一般向けの簡単な解説として、初心者にとってはとての便利な本だと思います。

    しかし、関係者にとっては、中村さんの国際労働行政を綴ったやや長めのあとがきが興味深いでしょう。

    >・・・しかし、2011年3月、『世界の労働』最終号で背景・経緯を述べたように、ILO協会は公益法人に対する一般的批判の強まる中で、財政的支援を絶たれ、自主的収入努力の道も否定されて、残念・無念2011年4月30日を以て60年の歴史を閉じることになってしまった。新しいILO協会の基石にと思った本書は、消え去ったILO協会の遺跡、そして私の社会人人生の遺言となってしまった。

    この本は中村さんと日本ILO協会にとっては遺言になってしまったわけですが、それが日本における国際労働基準の断末魔となることのないよう、労働関係者にとっては責任は重大だと思います。

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  2. 中村正
    1958年東京大学卒業。同年労働省入省。1986年労働大臣官房総務審議官、1988年ILO事務局長補(アジア太平洋地域担当)、1996年(財)高年齢者雇用開発協会顧問理事長、(社)中高年齢者福祉協会理事長、1999年日本ILO協会副会長を経て2004年から2011年まで日本ILO協会会長。2011年4月に日本ILO協会が解散してからは無職。

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  3. 教育文化協会
    (連合会館1階)
    http://www.rengo-ilec.or.jp/report/11-08/others.html

    (財)日本ILO協会が60余年の活動に終止符を打ち、本年4月末に解散した。「協会」が担ってきたILO理念の普及やILO活動の紹介など基本的な活動分野を継承・発展させるべく、新たにNPO法人・ILO活動推進日本協議会(日本ILO協議会)が結成された。政労使の前ILO理事が呼びかけ人となり、ILO活動の必要性・重要性を共有する個人・団体が集い新組織の発足となった。政労使の関係者ならびに学者・研究者・ジャーナリストなど多彩な人々、そして協賛する労働組合、企業が会員参加している。ILO駐日事務所、ILO議員連盟と緊密な連携をとりつつ、会員によるボランティアをベースに、社会対話の促進を図りながら活動を進めるとしている。

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