Saturday, March 2, 2013

小野雅裕

アメリカの理系大学院生のほとんどは、学費免除(正確に言えば支給)のうえ、給料を月に20万円ほどもらいながら勉強している。
Research Assistantship という制度がある。手っ取り早く言うと、先生が研究のアシスタントとして大学院生を雇うのだ。雇われた学生は、学費と給料をもらう代わりに、先生が満足する研究成果を出す責任を負う。
おカネは、先生が産・官・軍などのスポンサーから取ってくる研究費から出てくる。アメリカの大学における研究費の主な使途は学生を雇用する人件費なのだ。そして先生は研究費をもらう代わりに、期待される研究成果を上げる責任をスポンサーに対して負う。アメリカの大学院における研究は、スポンサー、先生、大学院生が、おカネを仲立ちとした市場原理によって動いているといえる。
Research Assistantship 以外にも、Teaching Assistantship (授業の手伝いをして学費と給料をもらう仕組み)や、scholarship (返還義務のない奨学金。日本でポピュラーな返還義務のある奨学金は、英語では loan と呼ばれている)がある。

1 comment:

  1. 胃が痛む「MITの競争生活」で学んだこと

    市場原理で回るアメリカの大学院

    by 小野 雅裕

    http://toyokeizai.net/articles/-/13005

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