Saturday, December 24, 2011

中村うさぎ

人は愛ゆえに縛られ苦しむが、同時に、愛によって許され救われるのである。愛のために許され救われるのである。愛のために人は間違ったことをしたり道に迷ったりするわけだが、愛がなければまた正しい道も見つけられない。いや、むしろ、間違うからこそ正しい道が見いだせるとも言えるのだ。
キリスト教において「愛」はもっとも重要な教義だが、実際に「愛」を真摯に貫いている人間など、学校でも教会でもあまり見たことがない。彼らは決して間違えようとしないから、「愛」の本質に永遠にたどり着けないのかもしれない。

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