Monday, January 2, 2012

東京医科歯科大学

神経繊維(および筋繊維)の役目は興奮を伝えることである。もっと一般的にいうならば、情報を伝える事である。我々の神経繊維は、このことを能率良く行うように進化してきた。能率は次ぎの3つのことに関してがある。
  • 情報の量  神経繊維は直径0.1~20μと細い。このため、一本の神経幹に多数の繊維を含むことが出来る。例えば、人間の一本の視神経には約100万本の神経繊維が含まれてる。このおかげで、我々はものをよく識別することが可能となる。
  • 情報の正確さ 生体は、一ヶ所で生じた脱分極を隣の膜に入力させ、その膜にイオン不均衡として貯えているエネルギーを使って活動電位を発生させる。そして、この「脱分極」を次ぎの膜に出力する。すなわち、次々に増幅を行うことによって減衰を避けているのである。
  • 情報の伝導速度 神経系は、もともと、外界生体内の出来事に速く反応・対処するために発達してきた。脊椎動物においては、伝導速度をあげることを、随鞘によって神経を覆うことによって達成している。

2 comments:

  1. http://www.tmd.ac.jp/med/phy1/ptext/ap_condu.html


    東京医科歯科大学
    http://www.tmd.ac.jp/

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  2. 神経系の伝導速度は秒速100m(空気中での音の伝達速度は秒速340m)

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