中国国家統計局の馬建堂局長は、国民の所得格差の程度を示すジニ係数が2012年は0・474だったと発表した。中国での公式なジニ係数の発表は00年の数値以来、12年ぶり。数値が1に近づくほど格差が大きく、警戒ラインの0・4を上回ると社会不安が広がるとされる。
00年に0・412だったジニ係数は、発表によると03年に0・479と悪化。さらにピークの08年は0・491まで上昇した。馬氏は09年から数値が下降線をたどった点を挙げ「所得配分の改革が進み、格差は縮小した」と強調した。
昨年11月の中国共産党大会の政治報告で、所得倍増計画が明示されたのを受け公表に踏み切った。だが、0・4を大きく上回る危険水域をさまよっていることに変わりはなく、都市と農村などの間の格差が改めて浮き彫りになった。
一方で、上海の中欧国際工商学院の許小年教授は、発表されたジニ係数について「偽りの数字だ」とコメントし、実際の格差はさらに大きいとの見方を示した。昨年12月には中国人民銀行(中央銀行)などの調査で、ジニ係数は「10年に0・61に達した」とされており、公式統計との乖離が問題となっている。
中国「所得格差」危険水域さまよう ジニ係数12年ぶり発表
ReplyDeleteby 河崎真澄
産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130119/chn13011900240000-n1.htm
中国国家統計局は19日までに、2003~12年の所得格差の程度を示すジニ係数(1に近いほど不平等)を公表した。08年の0・491をピークに下落を続け格差が縮小したと強調したが、10年に0・61に達したとの民間の調査結果もあり、「統計局の妄想では」などと数字を疑問視する声が上がっている。
ReplyDelete発表によると、ジニ係数は04年(0・473)から08年まで上昇傾向にあったが、その後下落、12年は0・474となった。いずれも社会が不安定となる警戒ラインとされる0・4を超えているが、国家統計局幹部は、政府が格差是正に努め、数字は改善されているとの考えを示した。(共同)