Friday, September 21, 2012

九島伸一

本当の敵は自分たちのなかにいる。威勢のいい人たち。憲法を改正し、軍備を増強し、「まわりの国々には毅然とした態度で臨み、断固たる行動で決意のほどを示そう」などと言う人たち。騙されて死んでいった若者たちを戦争被害者と呼ばず英霊と呼び、1868年から1945年までの77年間こそが日本であると言う人たち。戦争は、そういう人たちによって起こされる。
戦争を防ぐ方法はただひとつ。「戦争開始を決めた者及びその家族は、いかなる事情があろうとも、可及的速やかに戦闘の最前線に赴き、戦闘行為に従事すること」という法律を作ることだ。そうすれば、ほぼ間違いなく戦争は起きない。
それでも戦争が起きてしまったら、法律を遵守し、戦争開始を決めた人たちを最前線に送り、ベトナム戦争でアメリカ兵たちがやったように、後ろから撃つ。そうすればすぐに、戦争は終わる。
憲法を守ろうと言っている人たちも、憲法を改正しようと言っている人たちと同じくらい危ない。そういう大きなことをわかったように言う人たちには注意が肝心なのだ。
毎日の生活に精一杯で、国のことなんかにかまっていられない人たち。そういう人たちが騙されて戦争にかり出され殺されたりすることのないように、みんなが幸せでいられるように、威勢の良い人たちにはできるだけ脇に寄せ、騙されないように注意し続けよう。

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