Friday, July 13, 2012

週刊新潮

厚生労働省は、高血圧対策を重要政策の一つに掲げて専用ホームペ-ジを開設している。その中で高血圧の基準値を、上が140mmHg以上、または下が90mmHg以下と定めているが、実は15年前に旧厚生省が定めた基準は上が180で、下が100だったのだ。それを厚労省と日本高血圧学会が二度に亘って引き下げた。その結果、高血圧患者がどんどん増えている。確かに、高血圧患者は増加する一方だ。1987年には男性110万人、女性60万人だったが、現在は男性830万人、女性680万人にまで増加している。なぜ厚労省はわざわざ患者を増やすようなことをしているのだろうか。
厚労省や日本高血圧学会は、独自の判断で基準値を引き下げたわけではなく、WHO(世界保健機関)の基準値を雛形にしただけなのだ。そのWHOは、1999年に高血圧の基準値を上が140mmHg、下を90mmHg以上と改定した。しかも、上の値は、従来の数値より20mmHgも引き下げたのだった。そもそも基準値の引き下げには、医学的な根拠は全くない。予算の七割が製薬会社の寄付というWHOが、スポンサーである製薬会社の意向を汲んで基準値を引き下げただけなのだ。
製薬会社の商売のために、本来健康な人まで高血圧患者と診断されている。患者が増えれば、血圧下げるために服用する降圧剤の需要も増えて、製薬会社の売り上げ増加に繋がる。
WHOは2012年版「世界保健統計」で、世界の25歳以上の成人の4人に1人が高血圧と発表した。これもスポンサーへの配慮なのかもしれない。

1 comment:

  1. <高血圧140は心配ご無用!15年前は180以上だった>

    温泉場の脱衣所にも血圧測定器があり、数値の上がり下がりに一喜一憂する。世界中を見渡しても、こんな国は日本以外に見当たらないはずだ。むろん、高血圧は脳卒中などの要因になるため、注意することは大切。だが、国が定めるこの定義は、科学的根拠があるとは言いがたいのである。

    厚生労働省は、高血圧対策を重要政策の一つに掲げて専用ホームペ-ジを開設している。その中で高血圧の基準値を、上が140mmHg以上、または下が90mmHg以下と定めているが、

    「血圧に関する話は、嘘の宝庫ですよ」

    こう苦笑するのは、大櫛陽一・東海大学名誉教授だ。

    「私が学生の頃、医学部の教科書には、”最高血圧は、年齢プラス90″と書かれていました。その後、私が約70万人の健診結果を調査すると、年齢とともに血圧が上がるのは正常な変化で、昔読んだ教科書通りだと分かりました。ですから、70歳の人であれば、上が160であっても病気の心配はほとんどありません」

    ならば、例えば50歳の人が、血圧の上が140でも心配ご無用ということではないか。関東医療クリニックの松本光正院長が、数値のカラクリを解説する。

    「実は15年前に旧厚生省が定めた基準は上が180で、下が100だったのです。それを厚労省と日本高血圧学会が二度に亘って引き下げた。その結果、高血圧患者がどんどん増えています」

    確かに、高血圧患者は増加する一方だ。1987年には男性110万人、女性60万人だったが、現在は男性830万人、女性680万人にまで増加している。

    なぜ厚労省はわざわざ患者を増やすようなことをしているのだろうか。

    先の大櫛名誉教授が語る。

    「厚労省や日本高血圧学会は、独自の判断で基準値を引き下げたわけではなく、WHO(世界保健機関)の基準値を雛形にしただけなのですよ」

    そのWHOは、1999年に高血圧の基準値を上が140mmHg、下を90mmHg以上と改定した。しかも、上の値は、従来の数値より20mmHgも引き下げたのだった。

    「そもそも基準値の引き下げには、医学的な根拠は全くありません。WHOの予算の七割が製薬会社の寄付で賄われていることは、知る人ぞ知る”常識”です。WHOは、スポンサーである製薬会社の意向を汲んで基準値を引き下げただけなのです」

    つまり、製薬会社の商売のために、本来健康な人まで高血圧患者と診断されているというのだ。

    「患者が増えれば、血圧下げるために服用する降圧剤の需要も増えて、製薬会社の売り上げ増加に繋がる。基準値の引き下げは、高圧患者を増やすための”魔法の杖”なのですよ」

    WHOは2012年版「世界保健統計」で、世界の25歳以上の成人の4人に1人が高血圧と発表した。やはりこれもスポンサーへの配慮なのかもしれない。

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