海の色にそまる ギリシャのワイン
抱かれるたび 素肌 夕焼けになる
ふたりして夜に こぎ出すけれど
だれも愛の国を 見たことがない
さびしいものは あなたの言葉
異国のひびきに似て 不思議
金色 銀色 桃色吐息
きれいと 言われる 時は短すぎて
明かり採りの窓に 月は欠けてく
女たちは そっと ジュモンをかける
愛が遠くへと 行かないように
きらびやかな夢で 縛(しば)りつけたい
さよならよりも せつないものは
あなたのやさしさ なぜ? 不思議
金色 銀色 桃色吐息
きれいと 言われる 時は短すぎて
咲かせて 咲かせて 桃色吐息
あなたに 抱かれて こぼれる華になる
高橋真梨子 「桃色吐息」
ReplyDelete