雑宝蔵経
- 眼施 (がんせ)、慈眼施。常によいまなざしで見て、険しい目で見ない。慈しみに満ちた優しいまなざしですべてに接すること。温かい心は自らの目を通して相手に伝わる。
- 和顔施 (わげんせ)、和顔悦色施。悪い感情をあらわにして険しい表情をしない。いつもなごやかで穏やかな顔つきで人や物に接すること。喜びを素直に表情にあらわす。
- 愛語施 (あいごせ)、言辞施(ごんじせ)。柔らかい言葉を出し、粗暴な言葉を使わない。文字通り優しい言葉、思いやりのある態度で言葉を交わすこと。
- 身施 (しんせ)、捨身施。起ち迎えて礼拝す。自分の身体で奉仕をすること。身体で示すことをさし自ら進んで他のために尽くす。
- 心施 (しんせ)、心慮施。心に思いやりがあれば、深く供養を生ずる。他のために心をくばり、心底から共に喜び、共に悲しむ。他の痛みや苦しみを自らのものとして感じ取る。
- 牀座施 (しょうざせ)。席を作って座らせる、あるいは自分がすでに座っている席を譲って、座っていただく。競争相手にさえも自分の地位を譲って悔いなく過ごす。
- 房舎施 (ぼうしゃせ)。家の中に迎えて過ごしてもらう。風や雨露をしのぐ所を与えること。自分が半身濡れながらも、相手に雨がかからないように傘を差し掛ける。
無財の七施
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